一般看護師と師長のトラブルは少なくない
今勤務している病院から他の病院・施設に転職したいと思う看護師は多いですが、その理由のひとつに人間関係のトラブルがあります。
人間関係のトラブルといっても、医師、同僚とのトラブル、または患者とのトラブルなど、さまざまなケースがあるようです。そのなかでも、師長とのトラブルが多いようですね。
男性看護師もだんだん増えてきていますが、それでもまだまだ女性看護師が多くを占めています。師長も、ほとんどが女性でしょう。
師長とのトラブルは、上司と部下の関係と共に女性間のトラブルでもあります。男性同士のトラブルとは異なり、女性同士のトラブルはいつまでも確執がある場合が多いですよね。一度こじれてしまうと元に戻すにはかなりの時間と労力が必要です。
関係が悪くなる要因
・ミスが多い
自分のミスは、その上司である師長の指導不足、監督不行き届きということになります。同じ人がいつもミスをしていれば、目をつけられるのは当然のことです。
・師長に対して意見したり、師長のミスを酷く指摘する
どんな師長であれ、上の立場の人間です。師長としてのプライドを傷つけたり、人間性を否定すれば当然いい思いはしないでしょう。だからといって、ミスを放置していれば被害をうけるのは看護師であり、患者さんなのです。プライドを傷つけないように、ミスの再発防止について話し合う必要があります。
・師長を特別扱いしすぎる
年齢も立場も違えば、当然同僚とは違う関係になります。ですが、同じ看護師ですから、プライベートでは仲良くしたいものなのです。それを除けものにすれば、師長も楽しいわけがありません。一線を置きながらも、プライベートに関することでは仲良くしようという意識が必要です。
【師長との関係をよくする方法】
師長も一人の人間です。病院の業務を円滑に進めるためにも、また自分のためにも、本当は一般看護師と仲良くしたいはずなのです。ただ、立場上それがうまくできないことが多いのです。よって、師長との関係をよくするためには、部下である自分が歩み寄り、関係を良くする努力が必要でもあります。
関係を良くするポイント
・ミスを少なくする
当たり前ですが、ミスをなくす努力は必要です。医療ミスだけではなく、勤務態度もそうです。遅刻が多い、残業を頼めば嫌な顔をする、容姿が仕事をするモードになっていないなど、さまざまなものが“ミス”になりますね。
・あいさつをしっかりする
基本的なことですが「おはようございます」、「お疲れさまです」、「ありがとうございます」などのあいさつは指摘される前に気持ちよく行いましょう。あいさつ一つで人の気持ちはよくなったり悪くなったりするものです。
・師長を尊重し、時には仕事をお願いすることも
師長は、少なからず一般の看護師よりも知識が豊富です。わからないことはあえて聞いて指導を受けることも、関係を良くする秘訣です。時には仕事をお願いしてもいいかも知れません。ですが、いつも頼ってばかりではいけませんし、依頼する際の言い方にも気をつけるべきです。「私ではちょっと力不足で、師長にお願いしたいのですが」というように、謙虚になることが一番です。
関係がこじれてしまった後では、上記のような方法も裏目に出てしまう場合があります。どうにも関係を修復できそうにない場合は、転職を視野に入れざるを得ないでしょう。その方が自分のためにも、師長や同僚、ひいては患者さんのためにもなるからです。