看護師の就職先として増加する介護施設や老人ホーム。

介護施設・老人ホームで働く看護師

食事する入居者のイメージ日本全国で住民の高齢化が進み、それにともない介護を必要とするお年寄りが増えてきています。介護を必要とする方や足の不自由な方を残して出掛けることも、ましてやパートなどに行くこともできませんよね。

とはいえ、仕事はしなければなりません。そうなると毎日看護できませんし、つきっきりというのも無理な話です。そんな時、介護老人保健施設や老人ホームがあるととても助かります。
看護師が働く場所として、介護施設や各種老人ホームがあります。形態は若干異なりますが、行う仕事はほとんど変わりません。

老人ホームというと、看護師よりも介護士が必要なのでは？と思う方が多いかもしれませんね。たしかに介護士のほうが多く施設に就職されています。介護士はその名の通り、入居している老人の方の介護全般をおこないますが、看護師の場合は主に入居している老人の健康管理等を行います。

介護施設・老人ホームで働くメリット・デメリット
メリット
・楽しい環境のもと仕事ができる
・残業・夜勤が少ない
・深い知識は必要ないので、ブランクがある人でもOK

デメリット
・看護だけでなく介護の仕事をさせられる
・スキルアップが望めない
・医師がいないので、責任がつきまとう

有料老人ホーム・・・介護度2～3
民間企業が運営する老人ホームで、高齢者を対象に食事と介護サービスを行う施設です。運営する企業によって、庶民的なホームや比較的利用料金が高い高級志向のホームなど特徴があります。ここで働く看護師は主に入所者の健康管理などを行い、緊急性を要する仕事は少ないようです。

《主な施設》

特別養護老人ホーム・・・介護度3～4
入所されている高齢者は常時介護が必要で、自宅での介護が困難な家庭の方を優先的に入所させています。比較的介護度の低い高齢者は入所できません。介護度が高い分、有料老人ホームよりも医療処置が必要となるケースが多いようで看護師としての仕事は多いようです。

《主な施設》

介護老人保健施設・・・介護度4～5
病院に入院していて、退院して自宅で生活をする前の段階に入所する施設で、リハビリやケアなどを行います。病院の延長となる事が多いので、看護師の仕事としては医療業務が多くなります。

《主な施設》