看護師の就職先としてのメリット・デメリット
総合病院とは、ひとつの診療科目ではなく、複数の科が存在し、それぞれに専門の医師がいるスタイルの病院です。病床数は200~300、多いところでは1,000を超えるところもあります。複数の診療科目があるため、患者さんにとってどこが悪いのかわからないという状況でも、総合病院なら最終的には原因解明、治療をすることができるのです。それぞれがその科目の専門医ですから、一般病院の医師よりも高いレベルの知識があります。
昔から、診療科ごとに隔たりがあり「この病気に関してはウチの科は関係ありません」というような態度が総合病院の問題となっていました。総合病院でありながら単科病院の集合体のようになっていたんですね。ですが、最近ではこういった問題点を解消すべくチーム診療に力を入れているところも多いです。
チーム診療とは、一人の患者・病気に対して複数の診療科の医師・看護師・栄養士などがチームを組み、そのチーム全体で病気の治療に当たるというシステムです。たとえばガン患者の場合、外科の医師が病原を取り除く処置をし、放射線科で放射線治療をします。栄養士による食事療法、心療内科医師による精神ケアなども行い、当然そこには看護師も加わります。これにより、医師ありきではなく患者さんありきの治療ができるのです。
総合病院で働く看護師の人数は規模が大きいことから当然多いですが、その反面やめていく看護師も多いので、求人は豊富にあります。しかも、いろいろな診療科目がありますから、看護師としてのスキルアップにはベストです。そのため、これから看護師について幅広く勉強したいという人は、総合病院に就職するのも一つの方法でしょう。
総合病院に就職するメリット・デメリットまとめ
メリット
・幅広い医療の知識が必要となり、普段の仕事自体が勉強になるので自然に看護師としてのスキルがアップする
・いろいろな病気を学べる
・研修会や勉強会がある
・新人またはブランクがある人への教育プログラムが確立している
・給与が安定している
・求人数が多い
デメリット
・自分の働きたい診療科に配属されるとは限らない
・研修会や勉強会への参加が義務
・人間関係のトラブルが多い
・配属される科によっては、それまでの経験が無駄になる
このように、いくつかのデメリットがあり、そのなかには仕方のない部分もあります。ですが、内容によっては看護師転職サイトのコンサルタントに相談をすれば解消する場合もあります。たとえば、自分の働きたい診療科について就職の際に病院側に交渉してくれますし、人間関係のトラブルなど病院の内情を知っており、事前に教えてくれる場合もあるのです。求人情報も豊富にありますから、応募する際にそういったものを活用をするといいかも知れません。
福岡県にある主な総合病院と病床数
市町村 | 病院名 | 病床数 |
---|---|---|
福岡市 | 福岡赤十字病院 | 509 |
福岡県済生会福岡総合病院 | 380 | |
西福岡病院 | 248 | |
福岡記念病院 | 220 | |
福岡国際総合健診センター | 0 | |
北九州市 | 北九州市医療センター | 636 |
労働者健康福祉機構九州病院 | 450 | |
福岡県済生会八幡総合病院 | 403 | |
国立病院機構小倉医療センター | 400 | |
北九州総合病院 | 360 | |
JR九州病院 | 265 | |
産業医科大学若松病院 | 210 | |
大牟田市 | 大牟田天領病院 | 366 |
大牟田市立総合病院 | 350 | |
米の山病院 | 219 | |
福岡県済生会大牟田病院 | 196 | |
久留米市 | 聖マリア病院 | 1354 |
田主丸中央病院 | 360 | |
久留米第一病院 | 195 | |
大川市 | 高邦会高木病院 | 506 |
福田病院 | 113 | |
田川市 | 田川病院 | 348 |
柳川市 | 柳川病院 | 210 |
飯塚市 | 総合せき損センター | 100 |
福津市 | 水光会宗像光会総合病院 | 300 |
八女市 | 公立八女総合病院 | 330 |
朝倉市 | 朝倉医師会病院 | 300 |